今回はグルメ記事ではありません。
ドライとウェット
ドライフライ
前回は
初めて作る毛鉤として勧められる事が多いエルクヘアカディスを。
それは 水面上を流すドライフライと言うもので
次の様な特徴がある (良い点悪い点は 〇△で表示)
- 魚が捕食する所が見えるので 一番興奮する 〇
- 沈ませない様な材料を使う
- 使っていて沈んでくると 浮かばせるための努力が必要 △
ウエットフライ
今回の記事はウェットフライと言われるもの。
水面下を流すもので ドライフライより大きい魚が釣れると言われる。
特徴は
- 作成難易度が高い △
- 警戒して水面に出てこない魚も釣れる 〇
- 広い範囲を釣る事が出来る 〇
- 川での流し方は ドライフライと比べて気を使わなくて良い 〇
自分には良い事ばかりで
ある時からウエットフライ主体になった。
今回はウエットフライで一番有名なものの作成手順を
シルバーマーチブラウン
一番有名なものではあるが 色々な種類がある。
一般的なものだと思われるものを紹介。
用意するものはこれくらい
① 下巻をする
ゴテゴテにならない様に 丁寧に巻く
② 尻尾を付ける
下のモサモサの部分をむしる。
右の部分は曲がっているので使わない
左の曲がっていない部分を 少しだけ取る。
それを針の上に乗っけて糸で巻く
③ 胴体を作る
この2種類の材料を使う。
- 左 細い紐状
- 右 幅広の形
細い方を
針の上側に乗っけて 糸で固定。
ちょうど 尻尾を巻き留めた上に留める。
次に幅広の方を 斜めに切る。
そうすると ゴテゴテしないで巻ける。
これは側面に留める。 そして以下の順番で右側に巻いていく
- 糸(適当で良い)
- 幅広
- 細い紐
幅広のは 半分ぐらい重ねながら巻いていく。
これ力を抜くと 一気に幅広の巻いてきたのが緩むので注意。
先に巻き進めてきた糸で固定するとようやく安心。
その後に細い紐状のを 幅広とは逆の巻き方で前に巻き進める
そして同じく糸で留める。
④ 足を付ける
上で使ったこの材料
下の部分をもう少しむしって…
こんな形にして
上の方を針に固定し糸で巻く。
上の画像から見ると 上下逆さまになる。
細いので この金具を使って摘まむ。
- 摘まんでいる下の毛を左側に 指でなでつける
- 金具で摘まんだまま 針に巻いていく
摘まんでいる部分が切れやすいので注意
巻き終えたら 糸を数回巻いて固定
これだけでも釣れると思う。
でもこれを下になでつける。
こんな状態になったら 糸を巻いて固定。
これが虫の足を表現している。
⑤ 羽を付ける
ここが最難関。
一対の羽の外側だけを使う(内側を使っても釣れるとは思うが)
製図用の道具を使って正確な幅で切り取る方も居る。
やってみたが馴染まないので 適当に切っている。
切り出した状態のまま
表側が見えるように2枚を張り合わせた状態。
この状態で巻いて付けてはダメ。
この向きが正解。
最初 分からなくて このまま付けていた。
2枚合わせたまま 指で何度かさすって
上に海老反っているのを直す。
そして④までの状態のに付ける。
羽を付けた この状態に来るまでは撮影する余裕なんてない
色々な方のユーチューブを参考にしてほしい。
それでも理解出来ないはず。
これは何度も失敗して慣れるしかない。
そして余分な前の部分を切る。
切る時の注意
- よく切れるハサミで切る
- 切る時は 必ず左手で羽を押さえながら切る。
前から見て一直線になっていなければならない。
羽根が曲がって付いていたら 曲がって泳いでしまう。
⑥ 巻き終えた部分を留める
この順序で留めている。
- ウィップフィニッシャー(糸を留める専用の道具)で留める
- 透明の溶剤
- 黒い溶剤
昔は 1のみ工程で終了 釣りで使用後に解いて針の再利用をしていた。
今は ただ単にカッコいいから 2、3の工程を。
きちっと留まっていれば きっと釣果に影響は無いはず。
本当はもうちょっと 羽根を寝かせて
つまり羽根と針を平行になるように付けたい。
でもなかなか難しい。